そうだ 歯医者、行こう。

もう歯で後悔したくない方々のために。

第13話 生まれつき、前歯に茶色い部分があるんだけど、、削らず治せないかな、、

はい、イブスキです。

 

第12話の続編です。

 

生まれつき歯の表面が白い方は、エナメル質形成不全であること、

 

また、エナメル質形成不全は現在の歯科医療では削らずに治すのが困難であることを前回お伝えさせていただきました。

 

しかし、東京医科歯科大学の大学院の時に研究した知識と、品川淳一先生のセミナーを融合したことで、ほぼ安定的に形成不全の色調改善が可能となりました。

 

 

今回は、形成不全の中でも茶色である、ブラウンスポットについてお話します。

 

ブラウンスポットとは?

前回のホワイトスポットは白濁でした。

ブラウンスポットは、名前の通り茶色に置き換わったものです。

 これも前回同様①虫歯系のものと ②虫歯以外の原因のもの(主にエナメル質形成不全)に分けられます。

 

*非常に重要なのですが、今回お話するブラウンスポットは、歯の表面に穴が空いていない範囲のものと定義します

 

イメージはこんな感じです。

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これは研究のために使わせていただいた抜去歯(治療で抜いて不要になった歯)ですが、茶色い部分がブラウンスポットです。

 治療は必要?

 虫歯などの治療介入の基準について、詳細は過去の記事にまとめております。

マニアックに知りたい方はこちらをどうぞ(*^^*)

 

www.ibusuki-dental.com

前歯で特に穴が開いていなければ、積極的に治療する必要はありませんが、

前歯だと見た目に関わる点で、奥歯と異なります。

 

色が強い子プレックスになるくらい悩んでいるなら、治療したほうがいいと思います。

 

では治療法は?

①削ってレジン(プラスチック)で埋める

もっとも一般的な方法。

利点:削る量が気になっているところだけで済む

欠点:時間が経つと変色のリスク

 

②ラミネートべニア

審美歯科などではたくさんやっているところも。技術的に慣れていないと難しい。

歯の表面を健康な部分ごと薄く削って、コンタクトレンズのように薄いセラミックを張り付ける方法

利点:色の変色の心配がない。多少前歯の形の修正ができることもある

欠点:噛み合わせによっては割れやすい。

 

③クラウン(被せ物)

被せ物というのは方法論で、そのための材料としてプラスチックだったり、セラミックだったりあるイメージです(大雑把に)。色で悩まれている方はセラミックを選択する割合が多いかもしれません。

利点:歯の形も含めて大きく色を変えることができる。セラミックであれば材料の変色の心配もない(芸能人がやってる、いわゆるセラミック矯正と呼ばれるものです)

欠点:問題点に対して、歯を削りすぎる。被せ物の適合が悪いと二次的な虫歯や歯周病を引き起こす可能性がある。

 

①~③の方法が一般的ですが、審美系(美容系)に特化している歯科医院でなければ、大体①の対応を提案されるのではないでしょうか。

 

しかし、もしかしてこの方法も変わるかもしれません。

 

新しい方法を考案

前回お話に出したIconですが、Iconではエナメル質形成不全には効果が発揮しにくいとされています。基本的に虫歯系のホワイトスポットが適応なので、それ以外には効果が期待できないとされていました。

 

ところが、エナメル質形成不全によるホワイトスポットでも効果があったことを、前回のブログでご報告しました。(超ロングなので、余力がある方向け)

 

www.ibusuki-dental.com

 

 

そして。私ついに、ブラウンスポットでも1例結果を出すことに成功しました。

まだ確信をもって「絶対うまくいく」とまで断言できませんが、過去の研究を元に考えた方法で実行したところ、予測通りの結果が得られたので、あと何名か結果が出せたら確信できると考えております。

 

Pubmedという研究者なら誰でも知っている、論文の検索サイトがあるのですが、私が調べた限り、ブラウンスポットを削らずに治した症例は世界的にまだありません。

方法論が確立したら、世界初となる可能性があります

 

削って治すのは歯科医師免許を持っていれば誰でもできますし、目で見たら「たったこれだけのことか」って話なんですが、

 

これを「削らずに」治すとなると一気に難易度が変わります。世界的に報告がないため、アカデミックには非常に価値があると考えており、密かに期待を高めております。

 

では、自分でだいぶハードルを上げてしまいましたが(笑)、実際の症例です。

ブラウンスポット(エナメル質形成不全)を削らずに治した一例

 前回の方ですね。

上の前歯のホワイトスポットを改善したのは、前回のブログでご紹介しました。

今回は右下の前歯(画面ですと左下になります)です。1番目の歯に、少し茶色っぽいところがありますよね。

 

術前

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これを前回同様の方法+αを加え

術中

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*歯の根元にあるものは、露出した歯茎に薬液が触れないようにするための防波堤となる材料です 

 

術後

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ほぼ消えました。

 

術前と術後の比較

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まだまだ改善だったり、方法の効率化など課題はありますが、これくらいの変化は出てきました。

*右側の画像の左上1番(画面向かって右上) はややブラウンスポットがありますが、今回の方法を応用する前のもののため、今後は同じようなものは消せる(or薄くできる)と考えております。

 

ブラウンスポットでお悩みの方も、削らずに一定の結果が出せるようになってきております。

 

もし、ホワイトスポットやブラウンスポットでお悩みの方で、このブログに行きついた方はご相談に乗ることは可能ですので、ぜひご連絡ください。

 

ではまた、思い立ったタイミングに更新します(*^^*)